ニュースリリース

2016年

2016年12月1日展示会レポート

ISPOR 7th Asia Pacific Conference in Singapore 参加レポートとブース出展のご報告

① ISPOR 7th Asia Pacific Conference 参加レポート

医療経済学とアウトカム研究の普及と啓発を推進する国際学会であるInternational Society for Pharmacoeconomics and Outcomes Research ( ISPOR ) のAsia Pacific Conferenceが、2016年9月3日から6日までの4日間、シンガポールのSuntec Singapore Convention & Exhibition Centerにて開催されました。2年に1度開催されるこの学会も今回で7回目を迎え、弊社もブースを出展いたしました。

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学会会場

 学会初日と2日目の午前は、医療経済の分野で著名な先生方の講義を受けられるShort Courseがメインイベントでした。初日午前の「Introduction to Pharmacoeconomics / Health Economics」では医療経済にかかわるセクター、資源にはどのようなものがあり、どのように関わりあっているかというoverviewから始まり、増分費用対効果(incremental cost-effectiveness ratio; ICER)の定義やディシジョンツリーモデル、マルコフモデルの解析方法について初心者にもわかりやすく説明されていました。Willingness to payや費用対効果平面、受容曲線といったdecision makingについても学べました。午後の「Patient-Reported Outcomes Measures: Cross-Cultural Development and Validation」では、異なる文化、言語の集団にPRO調査票を適用する際のポイントについて、具体例も交えながら説明され、とても興味深いものでした。調査を行う際の注意点やvalidationについても説明されていました。(その他のショートコースについてはこちら

 2日目の午前もShort Courseが開催され、「Statistical Considerations in Health Economic Evaluations」に参加しました。そこでは、前半は医療経済分析においてのデザインのありかた(どのような医療資源に着目し、どうやってデータを収集し、どのくらいのサンプルサイズが必要か、など)が解説されました。後半は実際にデータを解析するにあたり、正規性の仮定が成り立たないときの対処法など統計的な検討を中心に講義が行われました。

 2日目の午後からはいよいよ1stプレナリーセッションです。日本、韓国、シンガポールでの医療技術評価(Health Technology Assessment ; HTA)の導入と現状についての発表がそれぞれの国からありました。我が国で今年から始まった費用対効果評価の試行的導入についても、各国の参加者から意見があり、ディスカッションされていました。

 3日目の2ndプレナリーセッションのテーマはビッグデータでした。最近の話題としてはGoogleの人工知能が英国の国民保健サービス(National Health Service; NHS)の患者データにアクセスできるようになったことが取り上げられていました。ビッグデータを利用できる時代になりその活用が期待される一方、あまりにも膨大なデータであるため、利用方法がブラックボックス化してしまうという懸念もあります。だからといってビッグデータを敬遠するのではなく、一貫性のある定義やルールを設定したうえで利用することが重要であるというメッセージが、どの発表者からも伝わってきました。ビッグデータの登場により医療の業界もパラダイムシフトを求められています。ビッグデータは革新的な成果をもたらす可能性をもつという一面、そして影響力が大きいからこそきちんと確立されたルールのもとで扱われる必要があるという一面、この両方を常に意識しなければならないということが、ディスカッションされていました。

 学会最終日である4日目の3rdプレナリーセッションのテーマはuniversal health coverageでした。タイ、マレーシア、中国の医療保障について、各国の制度の内容や医療費の現状に加え、universal health coverageを目指すうえでの課題などがディスカッションされました。(3rdプレナリーセッションのより詳しいレポートはこちら

その後に行われた閉会式では、Best Poster Presentation賞を弊社井上が受賞いたしました。また、次回のAsia Pacific Conference東京開催のアピールも行われました。

 学会期間中を通して弊社ブースにも多くの来場者に訪れて頂き、各国の医療経済の関係者の方々と交流することができました。次回の8th Asia Pacific Conference ( 2018年) の開催地は東京です。より一層の盛況ぶりを期待したいと思います。

弊社ブース

弊社ブース

閉会式の様子

閉会式の様子

 

 

 

 

 

 

 

 

(以上、YM)

 

② ショートコース

INTRODUCTION TO MODELING

COST-EFFECTIVENESS ANALYSIS ALONGSIDE CLINICAL TRIALS

MODELING: DESIGN AND STRUCTURE OF A MODEL

RETROSPECTIVE DATABASE DESIGN AND ANALYSIS

HEALTH-RELATED QUALITY OF LIFE (HRQOL) WEIGHTS FOR ECONOMIC EVALUATIONS

BUDGET IMPACT AND COST ANALYSIS

 

③ 3rdプレナリーセッション